Thursday, August 24, 2006
為替ヘッジとは?

ヘッジとは「回避する」という意味です。リスクヘッジという言葉はよく聞きますね。これはリスクを回避することで、為替ヘッジとは、正確には、為替変動リスクヘッジとすべきではないかと思います。つまり、為替ヘッジとは、為替変動リスクを回避することをいいます。


投資において、リスク=損をすること、為替変動リスクとは、為替が変動することにより、損をすることをさします。
つまり、為替レート(外貨と円との交換比率)が変動することにより、外貨で持っている資産を円に換算した場合損をしてしまうことです。


例えば1万ドルで値段がついているものを購入、売るときも1万ドルのままであっても為替レートが、購入時1ドル100円、売却時1ドル90円だったとした場合、円で考えると、10万円の損(為替差損)になってしまいます。
為替ヘッジはこういった為替レートの変動による損を避けるための対策です。
これには、先物予約(将来の為替レートを契約してしまう取引)やオプション(あらかじめ決められた期日に、決められた価格で交換する権利を取引する)を利用するなどの方法がありますが、そのへんは、プロが行います。


しかし、為替ヘッジにはこのような、工夫が必要となりますので、ヘッジなしよりもコストがかかります。外貨建て資産に投資するファンドには、あらかじめ「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」という2種類が用意されているものがあります。
為替ヘッジありの場合は、リスクを回避できるかもしれませんが、代わりに円安になった場合には為替差益(為替による収益) を得ることができません。
また、為替ヘッジは必ずしも完璧にリスクを回避できるものではありません。


為替ヘッジなしは円安による為替差益を得られる可能性がありますが、もちろん為替差損を被る可能性もあります。



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